「今度ひとりで旅行に行くんだ」
そう言ったときの、あの反応。
「え、1人で!?」
たぶん、この記事にたどり着いた人も、一度は言われたことがあるんじゃないでしょうか。
男性だったり、職場の後輩だったり。悪気はないんだと思います。
でも、あの驚き方にはちょっと可哀想と思われている節があるんですよね。
「友達いないの?」とまでは言われなくても、そう思われているのが伝わってくる感じ。
でも、世の中的にはどうなんでしょう。
一人焼肉のチェーン店はあるし、ソロキャンプもすっかり定着しました。
飲食店でも、一人で入りやすいカウンター席や、いわゆるぼっち席が増えていると聞きます。
流行っていると聞くくらいなので、そんなに孤立無援でもないと思うんですけど。
……私の周りが理解ないだけなのかな。
今日は、そのことについて正直に書きます。
20代の頃は、マックにしか入れなかった
先に言っておくと、私も最初からこうだったわけではありません。
20代の頃は、本当に何もできませんでした。
一人で入れるお店といえば、マックみたいな「一人客が多そう」「入りやすそう」なところだけ。
ラーメン屋も、男性ばかりの店には絶対に行けませんでした。
外食したい気持ちはあるんです。でも勇気が出なくて、諦めていた。
初めての一人旅のときもそうでした。
居酒屋やお酒が飲めるお店に入りたかったのに、結局その勇気が出なくて断念しました。せっかく旅行に来ているのに、です。
転機は30代|旅行先でなら、開き直れた
変わったのは30代になってからでした。
きっかけは単純で、地元では恥ずかしいけれど、旅行先でなら開き直れたんです。
どうせ二度と会わない人たちだし、と思えた。
そこで勇気を出して、ご飯屋さんやスタンディングバーに入ってみました。
そうしたら、意外と大丈夫だったんです。
拍子抜けするくらい、何も起きませんでした。誰も私のことなんて気にしていない。
そこから少しずつ慣れていって、いろんなお店に一人でも入れるようになりました。
何でもかんでもOKというわけではないですけど、大体のところは行けるようになりました。
昔を思えば、大成長です。
今のレベル|真っ昼間のラーメン屋で、生中
で、今どうなっているかというと。
先日、真っ昼間のラーメン屋にいました。
頼んだのは、ラーメンに半チャーハンと唐揚げ、そして生中。
周りを見渡すと、グループのお客さんばかり。お酒を頼んでいる人なんて誰もいません。
そこに、おじさんが一人入店してきました。そして、めっちゃ目が合った。
昔の私だったら、たぶん耐えられなかったと思います。
でもそのときの私は、恥ずかしいどころか、こう思っていました。
「昼間からいいだろ」
……成長したのか、面の皮が厚くなっただけなのか、自分でもよく分かりません。
一人行動は、RPGのレベル上げに似ている
なんでこれが楽しいのか、自分なりに考えてみたんですが。
一人で旅行したり、お店でご飯を食べたりするのって、RPGの主人公になったみたいな感覚なんですよね。
自分のレベル上げというか、経験値が上がってアイテムが増えていく感じ。
「前は入れなかったお店に入れた」というのが、そのまま自分の装備が増えたみたいに思える。
だから、次は何に挑戦しようかなと考えるのが楽しい。
未開拓の地を開拓していくような、ワクワク感すらあります。
正直に書くと、一人が大好きなわけではない
ただ、ここは正直に書いておきたいんですが。
私は、一人がめちゃくちゃ好きだから一人でいるわけではありません。
結婚もしていないし、友達はみんな家庭があります。
だから必然的に誰かを誘うにも限られてくるし、予定が必ず合うわけでもない。
誰かと楽しめるときは、誰かと楽しめばいいと思っています。
でも、そうもいかない現実がある。それだけの話なんです。
人生の舵を、誰かに預けたくない
ちょっと大袈裟かもしれないんですが。
誰かとしか楽しめないというのは、人生の舵を誰かに預けているようなものだと思うんです。
誰かと一緒じゃなきゃ無理、ということは、その誰かがいなかったら終わりということ。船は沈没してしまいます。
それなら、誰かとでも一人でも楽しめる人生の方が、幸せだと思いませんか。
一人で過ごせたり、一人で自分の機嫌を取れる方が、ハッピーに暮らせる。
相手の都合が悪くなったり、予定が合わなかったりしたら、それはそれで残念です。
でもそこで、「じゃあ一人でどう楽しもうかな」「一人だからこそ行ってみたかった場所に行こう」と脳を切り替える方が、ずっと建設的だと思うんです。
相手がいない=不幸、という思想こそが、自分を不幸にする。
私はそう思っています。
「一人だから」と諦めると、何を失うか
一人だから行けない、一人だからできない。
そうやっていろんなことを諦めていたら、せっかくのチャンスや楽しみや経験を、必然的に失うことになります。
それなら、飛び込んでしまった方がいい。
諦めて、何年か何十年か先に「やってみたかったな」「行ってみたかったな」と思いながら人生が終わるのは、私は嫌です。
誰かとタイムリーに共有はできません。それは事実です。
でも、一人には一人の楽しみ方がある。
実際、勇気を出して飛び込んだ先で、いい思いをたくさんしてきました。
高知に女ひとりで2泊3日行ったときも、福岡に1泊2日で行ったときも、あれを諦めていたら何も残らなかったなと思います。
価値観の話|否定はしないけど、押し付けないでほしい
多様性の世の中と言われるくらいですから、いろんな価値観の人がいます。
私だって、私を否定してくる人たちを、真っ向から否定しようとは思っていません。
「そういう考えなんだな」で終わりです。人それぞれですから。
でも、往々にして真っ向から否定してくる人もいます。
それは、やめてほしい。
それはあなたの価値観であって、私は違う価値観を持って生きています。押し付けないでほしいんです。
あなたの価値観に私の人生を当てはめて、勝手に評価しないでほしい。
そう思っています。
……なんて、なんだか急に熱くなってしまいました。
真っ昼間からラーメンと生中を頼んでいる人間が言っても、説得力があるんだかないんだか分かりませんが。
こんな人に向く
- 「え、1人で!?」と言われてモヤっとしたことがある人:同じ経験をしている人がここにいます
- 一人で店に入るのが恥ずかしくて諦めている人:私も20代の頃はマックが限界でした
- 今は一人だけど、それを引け目に感じている人:引け目に感じる必要はないと、私は思っています
こんな人には向かない
- 「おひとりさま最高!」という明るい話が読みたい人:この記事は、一人が好きで一人なわけではない、という前提から書いています
- 一人行動のノウハウやテクニックを知りたい人:具体的なお店選びのコツなどは書いていません
まとめ
- 20代の頃はマックにしか入れず、旅行先でもお店に入る勇気が出ずに諦めていた
- 30代で「旅行先でなら開き直れる」と気づいてから、少しずつ入れるお店が増えた
- 今では真っ昼間のラーメン屋でラーメン・半チャーハン・唐揚げ・生中を頼めるまでになった
- 一人行動はRPGのレベル上げみたいで、経験値が増えていくのが楽しい
- ただし、一人が大好きだから一人でいるわけではない。誘える人が限られている現実がある
- それでも、誰かとしか楽しめないのは人生の舵を誰かに預けているようなものだと思う
- 相手がいない=不幸という思想こそが、自分を不幸にする
もし今、「一人だと変に思われるかな」と思って何かを諦めかけている人がいたら。
とりあえず飛び込んでみると、意外と大丈夫でした。少なくとも私は。
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